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エアバリアCPF®【クリーンルーム・細胞培養加工施設・CPC】

重要区画をコンパクトに。運用者にやさしいクリーンルーム

一般的に、細胞培養加工施設(以下、CPF)などの作業所において無菌操作を行うための高清浄度区域では、清浄度グレードが異なる区域と区画するために、室間に“扉”を設けて適切な室圧管理を行う必要があります。ダイダンの新技術「エアバリアCPF®」では、独自の気流制御技術を用いることで、室間の扉が無くても“扉を設置した場合と同等”の清浄度グレードを維持管理することを可能にしました。

Features & Functions

独自のエアバリア技術

本技術の核となる“エアバリアブース®”は、出入口に扉が無い独自の構造(開口部)を持っており、その開口部を通じて清浄度の高い区域(ブース内)から低い区域(ブース外)へ向かって一方向の気流を形成することにより、ブース内の清浄度を維持するという特徴があります。「エアバリアCPF®」は、エアバリアブース®とその機能を高める設備計画(製造時の作業者の動線、原料・資材や製造中の物の動線なども含む)を組み合わせた技術であり、当施設において、一般的な扉を用いた室圧管理と同等の清浄度管理区域の構築を実現いたしました。

運用者の管理負担を軽減

当社が運用する製造所「セラボ殿町」では「エアバリアCPF®」の導入によって、扉の開閉に必要なスペースの削減に成功し、CPF全体で14%、清浄度管理区域では33%の面積削減を実現しました。また、扉開閉時に生じる周囲環境の気流の乱れや、ドアノブに触れることによる汚染リスクを回避するといった利点もあります。これらの効果により高清浄度区域をコンパクトに管理することが可能となり、細胞製造における運用者の管理負担を軽減することが期待されます。

製造所「セラボ殿町」にて再生医療等製品製造業許可を取得

エアバリアCPF®を導入した当社製造所「セラボ殿町」は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保に関する法律に基づき、2023年4月に再生医療等製品製造業許可を取得しました。(許可番号:第14FZ110006号)

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