三重大学様
オールインワンCPユニットを導入
設置概要
overview
設置場所 | 三重大学大学院医学系研究科 個別化がん免疫治療学講座 (代表研究者:珠玖 洋 教授) |
---|---|
導入目的 | 治験に用いる再生医療等製品の製造 |
製造品目 | 難治性がん向けの再生医療等製品(CAR-T細胞) |
規模 | 約33㎡の区画に約18㎡のオールインワンCPユニットを導入 |
製作期間 | 2ヶ月 |
設置期間 | 5日間 |
竣工 | 2019年9月 |
設置業者 |
ユーザーの声
user's voice
「オールインワンCPユニット」は私たちが求めているものに近いと感じた
私たちは患者さんの血液から採取したリンパ球を加工して、がん治療に用いる細胞を開発しています。これらの細胞は患者さんへ直接投与するため、製造にあたる作業者の手技や培養条件に左右されず、どこで調製しても同じ品質の細胞を提供することが重要となります。そこで私たちは、閉鎖式の自動培養装置であるCliniMACS Prodigy®を採用し、同じ品質の細胞を製造するための開発を進めてきました。
この装置を設置する環境は、患者さんへ投与する細胞を製造することを考慮すると、無菌管理ができ規制に対応できる設備であることが求められます。将来的な他施設への展開も視野に入れるなかで、これらの条件を満たすシンプルな設置環境を構築できないかと検討しました。その過程で、共同研究先の「エアバリアブース」を見る機会があり、私たちが求めているものに非常に近いと感じました。予算や設置条件を検討し、最終的にエアバリアブースを拡張した「オールインワンCPユニット」の導入を決めました。
ハードとソフトを満たす究極にシンプルな製造環境を構築できた
治験用の細胞を調製するためには、GCTP省令やカルタヘナ法などの規制に対応する条件をハード(施設)とソフト(運用など)でクリアすることが必要です。その上で、将来的な発展を視野に入れ、究極にシンプルな環境を作りたいと考えていました。私たちのプロトコールで細胞調製を行うときにそれらの条件をクリアできる仕様にするために、ダイダン担当者とレイアウトなどの打ち合わせを綿密に行いました。その結果、私たちの求めるユニットを作り上げることができました。
透明パネルでユニット外から作業のダブルチェックが可能になった
壁面が透明なパネルで出来ているので、通常の作業室と比較して作業中の閉塞感がかなり軽減されました。ユニット外から中の作業を確認することもできるので、ユニット内に入らなくても作業のダブルチェックが可能となり、スタッフの負担軽減につながりました。また、側面が透明な安全キャビネットを採用したので、キャビネット内の細かい作業もユニット外からチェックできるようになりました。これらはユニットの大きいアドバンテージになると感じています。
細胞療法の幅広い展開に向けて
「オールインワンCPユニット」のようなCPU(Cell Processing Unit)は、細胞製造者と設備製造者が一体となって、より使いやすいものへと作り上げていくことが必要だと考えています。本来、細胞調製は作業者の手技や培養条件などによって品質のばらつきが生じるため、同品質の細胞を作ることは大きな課題となります。私たちはこの課題を解決するために、ProdigyやオールインワンCPユニットを活用し、国内に限らず、世界のどこで作っても同じ品質の細胞ができる体制の構築を目指していきます。
ユーザー紹介
user’s profile
三重大学
講座名 | 三重大学大学院医学系研究科 個別化がん免疫治療学講座 代表研究者:珠玖 洋 教授 |
---|---|
所在地 | 三重県津市江戸橋2丁目174 |
ウェブサイト |
事業紹介
私たちの身体に備わっている免疫力は細菌やウィルスなどの感染症に対する抵抗力であることは古くから分かっていました。最近の研究は、免疫力が身体の中に発生したがんに対しても働いていて、がん細胞の増殖を抑えたり、がん細胞を壊したりできることが分かってきました。がんの免疫療法は、この免疫力をいかに強めてがんの治療に役立てるかにかかっています。私どもは、すでに20年以上に渡り、身体の免疫力を高めるがんワクチンの開発研究や、免疫力の中心となるリンパ球(とりわけT細胞)を体外で操作して増殖したあとに患者さんに輸注するという細胞療法の開発を手掛けています。動物実験や実験室での研究成果に基づいて、これらの治療法の安全性や有効性を確かめる臨床試験まで幅広い研究を進めています。
ギャラリー
gallery